1. ホーム
  2. >
  3. リプロダクティブ・ヘルス
  4. >
  5. 学会・セミナー記録集

学会・セミナー記録集

リプロダクティブ・ヘルスの一覧に戻る

第37回 日本受精着床学会総会・学術講演会 ランチョンセミナー1

プロゲステロンが作りだす着床期の免疫寛容状態

黄木 詩麗 先生 (矢内原ウィメンズクリニック 院長)

受精卵が免疫学的に母体に拒絶されないようにするためには、主に拒絶反応の抑制と免疫寛容の誘導が重要である。プロゲステロンは、①未熟な樹状細胞から寛容系樹状細胞への分化およびナイーブT細胞から制御性T細胞への分化促進、②コルチゾンからコルチゾールへの変換を促進し、コルチゾールとMRの結合によるレチノイン酸代謝経路を介したナイーブT細胞からTh2への分化促進、それに伴うTh1/Th2比の低下によって免疫寛容に働き、受精卵の着床環境を整えている。

慢性子宮内膜炎とプロゲステロン抵抗性

北宅 弘太郎 先生 (リプロダクションクリニック大阪 院長)

子宮鏡による慢性子宮内膜炎(CE)の診断について最新の国際定義案が報告された。CEは内膜に浸潤する内膜間質形質細胞の存在を特徴とする局所性・感染性の炎症疾患であるが、子宮内膜プロゲステロン抵抗性(EPR)とも関連があることが報告されている。CE患者の内膜は分泌期でも増殖型を呈し、細胞増殖関連遺伝子やアポトーシス抑制遺伝子の発現が亢進状態にあり、脱落膜化マーカーは発現抑制状態にある。本講演ではCEとEPRとの関連についてレビューする。

第63回 日本生殖医学会学術講演会 共催セミナー

FLHとLHの卵胞直径拡大と卵胞熟成(排卵準備)への役割

島田 昌之 先生 (広島大学・大学院 生物圏科学研究科・生殖内分泌学)

卵胞発育においてはFSHとLHの2つの性腺刺激ホルモンが必要となるが、今回、LHの内分泌的メカニズム(卵胞膜上のLH受容体、DNAメチル化維持酵素の低下、顆粒膜細胞のLH応答性の獲得、排卵および黄体化の準備)に関する基礎実験データより、卵胞発育初期から後期におけるLHの重要性を概説する。

成熟卵・良好胚を獲得するために〜基礎・臨床から考える〜

浅田 義正 先生 (医療法人浅田レディースクリニック 理事長)

ARTの妊娠成績の改善においては、獲得卵子数および成熟卵の採取率が高いことが重要となる。今回、卵巣予備能(AMH)と年齢を考慮した調節卵巣刺激法の選択、内膜受容能と成熟卵獲得を念頭に置いたFreeze allの選択、選択的単一胚移植における形態学的評価および遺伝子検査の現状等について臨床的観点より概説する。

第36回 日本受精着床学会総会・学術講演会 ランチョンセミナー1

胚の評価法と黄体補充の違いによって、妊娠予後の推定および成績改善が行えるか?

加藤 恵一 先生 (加藤レディスクリニック)

胚盤胞の移植決定においてはGardner分類のICM/TEを指標とした形態学的評価を使用することが多いが、ICM/TEの形態が同様であっても、Day4由来とDay6由来の胚盤胞では成績が異なるため、当院では“胚盤胞発生時間”を考慮した総合的な形態学的評価を導入している。また自然周期凍結融解胚盤胞移植時における移植日血中P4値を指標とした黄体補充法の変更についても臨床成績を改善させる可能性がある。

ヒト胚の動的変化時間と染色体数的異常(Aneuploid embryos)の関係

宇津宮 隆史 先生 (セント・ルカ産婦人科)

本邦では現在、日常臨床下においてPGT-Aを実施することは出来ないため、移植前に胚の染色体異常の有無を評価する方法はない。一方、近年ではタイムラプスによる精密な胚の動的変化時間が染色体数的異常胚(Aneuploid embryos)の予測に有用であるのかの議論が行われている。本講では既報と当院での検討も踏まえて、タイムラプスを用いた胚の遺伝子学的評価の可能性について考察する。

第36回 日本受精着床学会総会・学術講演会 セミナー記録集

胚の評価法と黄体補充の違いによって、 妊娠予後の推定および成績改善が行えるか?/ ヒト胚の動的変化時間と染色体数的異常 (Aneuploid embryos)の関係

日時:
2018年7月26日(木)
会場:
幕張メッセ 国際会議場
座長:
見尾 保幸(ミオ・ファティリティ・クリニック)
演者:
加藤 恵一先生(加藤レディスクリニック)
宇津宮 隆史先生(セント・ルカ産婦人科)

第62回 日本生殖医学会学術講演会・総会 ランチョンセミナー6

着床・妊娠維持のためにプロゲステロン補充を強化する意義はあるのか?

蔵元 武志 先生 (蔵元ウイメンズクリニック)

P4腟剤を用いたHR-FETの代表的Questionと考えられる ①胚移植日の血中P4値と妊娠率、生児獲得率との関係 ②妊娠継続例と流産例の妊娠初期の血中P4値推移の違い ③P4腟剤の標準用量投与と高用量投与で臨床成績の違いについて当院の検討をもとに考察する。

Window of implantationは解明できたのか?〜子宮内膜日付診/Pinopodes/NCS/ERAを考察する〜

東口 篤司 先生 (札幌エンドメトリウムリサーチ)

ヒトのWOI(Window of implantation:着床の窓)については完全ではないが解明されつつある。子宮内膜日付診、Pinopodes、Nucleolar channel system(NCS)、Endometrial receptivity array(ERA)等を用いた検討が報告されてきたが、これらがWOIの指標となり得るのかについて考察する。

第62回 日本生殖医学会学術講演会・総会 セミナー記録集

Window of implantation & Progesterone supplementation

日時:
2017年11月17日(金)
会場:
海峡メッセ下関
座長:
京野 廣一先生(京野アートクリニック)
演者:
東口 篤司先生(札幌エンドメトリウムリサーチ)
蔵本 武志先生(蔵本ウイメンズクリニック)

第34回日本受精着床学会・学術総会 セミナー記録集

Mild stimulationの治療成績向上のためのポイント-排卵誘発から黄体補充まで-

日時:
2016年9月16日(金)
会場:
軽井沢プリンスウエスト
座長:
楢原 久司先生(大分大学医学部産科婦人科)
演者:
加藤 恵一先生(加藤レディスクリニック)

第33回日本受精着床学会・学術総会 セミナー記録集

生殖医療における生殖医療における天然型プロゲステロン製剤の新たな可能性-子宮内膜の研究データを基に-

日時:
2015年11月27日(金)
会場:
東京ファッションタウンビル(TFTビル)
座長:
田中 温 先生(セントマザー産婦人科医院)
演者:
黒田 恵司先生(順天堂大学 産婦人科)

2014年12月に本邦初となるプロゲステロン腟錠(製品名:ルティナス®腟錠100mg)が上市されたことで、プロゲステロン製剤に対する関心が高まっている。本セミナーでは田中温先生のご司会の下、黒田恵司先生より子宮内膜の研究データを基に、子宮内膜脱落膜細胞の機能、コルチコステロイドシグナル、着床障害および習慣流産に対する治療戦略について概説いただき、それらの報告から期待される天然型プロゲステロン製剤の生殖医療における新たな可能性についてご講演頂いた。