当院における黄体ホルモン併用排卵誘発法(PPOS)へのホリトロピンデルタの使用経験と今後の展望
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岩見 菜々子 先生 (神谷レディースクリニック)
レコベルは患者AMHおよび体重をもとに投与量を個別化することで、至適採卵数の獲得ならびに新鮮胚移植をオプションに含めることが期待できる。そこで当院では、全胚凍結か新鮮胚移植を考慮するかを患者個々によって選択できるようにするため、卵巣刺激中期からのフレキシブルPPOS法、またはアンタゴニスト法を決定する卵巣刺激法を立案したので紹介する。
JP-REK-2200277
※関連製品の電子添文は、こちらをご参照ください。
1) レコベル®皮下注12μg/36μg/72μgペン(PDFファイル560KB)
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コロナ禍でのTime to pregnancy
関 守利 先生 (セキールレディースクリニック 院長)
当院ではコロナ下において患者と職員の接触機会を低減する必要性を考え、来院回数の軽減が期待できる在宅自己注射を推奨することとした。また、レコベルの個別投与量アルゴリズムにより、新鮮胚移植を標準的に取り入れる治療方針へ変更を行った。今回、第三相臨床試験を参照データに実地臨床下での有効性および安全性について検討を行った。
生殖医療従事者からみたプレコンセプションケアの方向性
川井 清考 先生 (亀田IVFクリニック幕張 院長)
不妊カップルの課題の1つとして妊娠に至るまでの期間が長く、約6.4年かかっていることが分かった。不妊治療の成績は年齢に大きく依存するため、当院ではカップルの“妊活前段階”からのプレコンセプションケアが重要であると考え、専門外来を開設するに至った。今回、我々のプレコンセプション外来において重要視している診療項目について概説する。
ART治療標準化を見据えた卵巣刺激法の再考
岩佐 武 先生 (徳島大学大学院医歯薬学研究部 産科婦人科学分野 教授)
保険適用により生殖補助医療の汎用性は飛躍的に高まった。一方で保険制度下においては治療法に関する様々な制限があることから刺激法を再考する必要性に迫られている。本講演では“ARTと仕事の両立”や”地方での通院”を考慮した在宅自己注射の活用、また新規rFSH製剤のホリトロピンデルタについて様々な観点から考察する。
レコベルの臨床的考察
塩谷 雅英 先生 (英ウィメンズクリニック 理事長)
本邦では独自の胚の凍結技術の開発等から、卵巣刺激においては他国に比べ、凍結融解胚移植を前提としたFreeze all strategyを導入する施設が多い。一方で、凍結胚移植周期の癒着胎盤等の周産期合併症の課題も近年議論される機会が増加していることから、我々は改めて胚移植法に関して見直しを行う時期に来ているのかもしれない。