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プロゲステロンが作りだす着床期の免疫寛容状態

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黄木 詩麗 先生 (矢内原ウィメンズクリニック 院長)

受精卵が免疫学的に母体に拒絶されないようにするためには、主に拒絶反応の抑制と免疫寛容の誘導が重要である。プロゲステロンは、①未熟な樹状細胞から寛容系樹状細胞への分化およびナイーブT細胞から制御性T細胞への分化促進、②コルチゾンからコルチゾールへの変換を促進し、コルチゾールとMRの結合によるレチノイン酸代謝経路を介したナイーブT細胞からTh2への分化促進、それに伴うTh1/Th2比の低下によって免疫寛容に働き、受精卵の着床環境を整えている。

2019.09(417)

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卵胞発育、排卵期における卵と顆粒膜細胞のミトコンドリア

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