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ミニリンメルト®OD錠25µg/50µgをご処方、調剤いただくにあたり、弊社へよくお問い合わせをいただくご質問について、Q&A形式でご紹介させていただきます。

ミニリンメルト®OD錠25µg/50µgと、ミニリンメルト®OD錠60µg/120µg/240µgの禁忌が異なる理由は?

適応疾患や患者背景が異なるため、禁忌の内容が異なります。
男性における夜間多尿による夜間頻尿を適応とする、ミニリンメルト®OD錠25µg/50µgは、低ナトリウム血症の患者又はその既往歴のある患者、習慣性又は心因性多飲症の患者、心不全又はその既往歴あるいはその疑いがある患者、利尿薬による治療を要する体液貯留又はその既往歴のある患者、抗利尿ホルモン不適合分泌症候群の患者、中等度以上の腎機能障害のある患者、本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者、チアジド系利尿剤、チアジド系類似剤、ループ利尿剤、副腎皮質ステロイド剤(注射剤、経口剤、吸入剤、注腸剤、坐剤)を投与中の患者には禁忌です。

ミニリンメルト®OD錠25µg/50µgの禁忌で、ミニリンメルト®OD錠60µg/120µg/240µgの禁忌の記載と異なるのは、2.1、2.3、2.4、2.8及び2.9です。

ミニリンメルト®OD錠25µg/50µg 添付文書】

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

  • 2.1 低ナトリウム血症の患者又はその既往歴のある患者
    [低ナトリウム血症が増悪又は発現するおそれがある。]
  • 2.2 習慣性又は心因性多飲症の患者(尿生成量が40mL/kg/24時間を超える)
    [低ナトリウム血症が発現しやすい。]
  • 2.3 心不全又はその既往歴あるいはその疑いがある患者
    [低ナトリウム血症が発現しやすい。また、心不全が増悪又は発現するおそれがある。]
  • 2.4 利尿薬による治療を要する体液貯留又はその既往歴のある患者
    [低ナトリウム血症が発現しやすい。]
  • 2.5 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群の患者
    [低ナトリウム血症が発現しやすい。]
  • 2.6 中等度以上の腎機能障害のある患者(クレアチニンクリアランスが50mL/分未満)
  • 2.7 本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者
  • 2.8 チアジド系利尿剤、チアジド系類似剤、ループ利尿剤を投与中の患者
  • 2.9 副腎皮質ステロイド剤(注射剤、経口剤、吸入剤、注腸剤、坐剤)を投与中の患者

ミニリンメルト®OD錠60µg/120µg/240µg 添付文書】

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

  • 2.1 低ナトリウム血症の患者[低ナトリウム血症を増悪させるおそれがある。]
  • 2.2 習慣性又は心因性多飲症の患者(尿生成量が40mL/kg/24時間を超える)
    [低ナトリウム血症が発現しやすい。]
  • 2.3 心不全の既往歴又はその疑いがあり利尿薬による治療を要する患者
    [低ナトリウム血症が発現しやすい。]
  • 2.4 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群の患者[低ナトリウム血症が発現しやすい。]
  • 2.5 中等度以上の腎機能障害のある患者(クレアチニンクリアランスが50mL/分未満)
  • 2.6 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

参考資料:
ミニリンメルト®OD錠25µg/50µg 添付文書〔2020年10月改訂〕【2.禁忌】
ミニリンメルト®OD錠60µg/120µg/240µg 添付文書〔2020年4月改訂〕【2.禁忌】
〔2021年9月作成〕

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副腎皮質ステロイド剤(注射剤、経口剤、吸入剤、注腸剤、坐剤)を投与中の患者が禁忌の理由は?

機序は不明ですが、海外におけるデスモプレシン経鼻製剤(同種同効薬、国内未承認)の臨床試験において、血清ナトリウム値が125mEq/L以下となった5例のうち、4例に副腎皮質ステロイド剤が併用されていました。本剤と副腎皮質ステロイド剤との併用により、低ナトリウム血症発現のリスクが増す可能性が否定できないことから、米国添付文書において副腎皮質ステロイド剤を併用禁忌と記載したため、それに従い、国内においても同様に設定しました。なお、副腎皮質ステロイド剤のうち、外用剤等、全身曝露量が経口等と比較して少ない剤形を除く、注射剤、経口剤、吸入剤、注腸剤、坐剤を禁忌の対象としました。

注)本剤の承認されている用法及び用量は、「成人男性には、通常、1日1回就寝前にデスモプレシンとして50µgを経口投与する。」です。

参考資料:
ミニリンメルト®OD錠25µg/50µg インタビューフォーム〔2020年4月改訂〕
ミニリンメルト®OD錠25µg/50µg 添付文書〔2020年10月改訂〕【2. 禁忌】【10.1. 併用禁忌】
〔2021年9月作成〕

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チアジド系利尿剤、チアジド系類似剤、ループ利尿剤を投与中の患者が禁忌の理由は?

チアジド系利尿剤、チアジド系類似剤、ループ利尿剤は、いずれも腎臓におけるナトリウムの再吸収を抑制し、尿中への排泄を増加させることにより利尿効果を示すことから、低ナトリウム血症が発現するおそれがあります。
また、本剤の国内臨床試験において、チアジド系利尿剤又はループ利尿剤を併用した患者に、軽度の血清ナトリウム値の低下が認められており、本剤とチアジド系利尿剤、チアジド系類似剤及びループ利尿剤との併用により低ナトリウム血症発現のリスクが増す可能性があること、及び海外ではループ利尿剤が併用禁忌であることから設定しました。なお、利尿薬による治療を要する体液貯留又はその既往歴のある患者も禁忌とされています。

参考資料:
ミニリンメルト®OD錠25µg/50µg インタビューフォーム〔2020年4月改訂〕
ミニリンメルト®OD錠25µg/50µg 添付文書〔2020年10月改訂〕【2. 禁忌】【10.1. 併用禁忌】
〔2021年9月作成〕

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午前中や昼間に利尿薬を投与し、就寝前にミニリンメルト®OD錠25µg/50µgを投与するのは、併用禁忌に該当しますか?

本剤とチアジド系利尿剤、チアジド系類似剤、ループ利尿剤との併用は、投与タイミングにかかわらず併用禁忌に該当します。
チアジド系利尿剤、チアジド系類似剤、ループ利尿剤は、いずれも腎臓におけるナトリウムの再吸収を抑制し尿中への排泄を増加させることにより利尿効果を示すことから、低ナトリウム血症が発現するおそれがあります。(Q「チアジド系利尿剤、チアジド系類似剤、ループ利尿剤を投与中の患者が禁忌の理由は?」をご参照ください

参考資料:
ミニリンメルト®OD錠25µg/50µg インタビューフォーム〔2020年4月改訂〕
ミニリンメルト®OD錠25µg/50µg 添付文書〔2020年10月改訂〕【2. 禁忌】【10.1. 併用禁忌】
〔2021年9月作成〕

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ミニリンメルト®OD錠25µg/50µgを飲み忘れた場合の対処方法はありますか?

飲み忘れて就寝した場合は、そのまま睡眠を継続し、たとえ夜中に気づいたとしても、服用はしないでください。翌日の就寝前から、1回分を服用します。
決して2回分を一度に服用しないよう指導してください。
過量に投与した場合は、過剰な水分貯留に伴い、低ナトリウム血症のリスクが高まり、倦怠感、頭痛、悪心・嘔吐、痙攣、意識喪失等があらわれることがあります。

参考資料:
ミニリンメルト®OD錠25µg/50µg 患者向医薬品ガイド〔2020年4月更新〕
ミニリンメルト®OD錠25µg/50µg インタビューフォーム〔2020年4月改訂〕
〔2021年9月作成〕

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ミニリンメルト®OD錠25µg/50µgの用法で
①「水なしで飲むこと」とされているのはなぜですか?
② 口の中(舌下)に入れると速やかに溶けると記載しているのはなぜですか?

  1. ミニリンメルト®OD錠25µg/50µgの適応症である「男性における夜間多尿による夜間頻尿」の病態から、水分管理の必要性を考慮して「水なしで飲むこと」と記載しています。
  2. 本剤は、口の中に入れると唾液により速やかに溶けます。また、舌下は唾液がたまりやすく、舌下に入れることでより速やかに溶け、水なしでも服用しやすくなります。そのため「(舌下)」とも記載しています。

参考資料:
ミニリンメルト®OD錠25µg/50µg 添付文書〔2020年10月改訂〕【7. 用法及び用量に関連する注意】
ミニリンメルト®OD錠25μg/50μg インタビューフォーム〔2020年4月改訂〕
〔2021年9月作成〕

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ミニリンメルト®OD錠25µg/50µgが「夕食後」ではなく、「就寝前」投与である理由は?

就寝中に効果を発揮するように、就寝前投与としています。
夜間頻尿の治療のために、またミニリンメルト®OD錠25µg/50µgの抗利尿作用により、過剰に摂取した水分が体内に貯留することによる低ナトリウム血症発現リスク軽減のために、夕食時に摂取した水分が出た後に服用することが重要です。

参考資料:
ミニリンメルト®OD錠25µg/50µg インタビューフォーム〔2020年4月改訂〕
〔2021年9月作成〕

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ミニリンメルト®OD錠25µg/50µgと、アルコールとの相互作用はありますか?

ミニリンメルト®OD錠25µg/50µgと、アルコールとの相互作用については、とくに添付文書に記載はありませんが、夜間多尿による夜間頻尿を治療する上では、夕食以降のアルコールを控えるよう注意が必要です。
本剤投与中は、低ナトリウム血症による水中毒症状の発現を避けるために、食事を含め、投与2~3時間前より起床時迄の水分の摂取は最小限とすることを「8.重要な基本的注意 8.2」の項にも記載しています1)。患者さんには、アルコールの摂取も控えるよう指導してください。どうしても飲酒をやめられないという患者さんには、本剤を投与しないでください。

なお、『夜間頻尿診療ガイドライン[第2版]』においても、睡眠の観点からみた夜間頻尿に対する生活指導として、「就寝前3~4時間のアルコールやカフェイン類(コーヒー、紅茶、日本茶、炭酸飲料など)は避ける」と記載されており、夜間多尿を伴う夜間頻尿患者に対する飲水指導(水分制限)は、夜間頻尿の改善に有効であるとして、推奨されています2)

参考資料:
1) ミニリンメルト®OD錠25µg/50µg 添付文書〔2020年10月改訂〕【8. 重要な基本的注意】
2) 日本排尿機能学会/日本泌尿器科学会編:夜間頻尿診療ガイドライン 第2版、リッチヒルメディカル、p20-21、174、2020
〔2021年9月作成〕

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ミニリンメルト®OD錠25µg/50µgに味やにおいはありますか?

ミニリンメルト®OD錠25µg/50µgは、矯味剤や着香剤は加えておらず、製剤として、味やにおいはありません。

製剤の添加剤:ゼラチン、D-マンニトール、無水クエン酸
性状・剤形:白色の口腔内崩壊錠

参考資料:
ミニリンメルト®OD錠25µg/50µg 添付文書〔2020年10月改訂〕【3. 組成・性状】
〔2021年9月作成〕

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ミニリンメルト®OD錠25µg/50µgは、ブリスターシートから取り出して一包化や粉砕、分割など用量調節することは可能ですか?

一包化、粉砕、分割は製剤特性上、おやめください。「用法及び用量」上においても、認められていません。
添付文書の「適用上の注意」に、「開封したとき水分と光に不安定なため、乾いた手で使用直前にブリスターシートから取り出すこと」と記載しています。

なお、ミニリンメルト®OD錠の用法及び用量に関連する注意として、「水なしで飲むこと」と明記しています。(Q「ミニリンメルト®OD錠25µg/50µgの用法で ①「水なしで飲むこと」とされているのはなぜですか? ②口の中(舌下)に入れると速やかに溶けると記載しているのはなぜですか?」をご参照ください

水で服用するような他剤との同時服用は、やめるよう指導してください。複数の薬剤が処方されている場合は、他の薬剤を最低限の水で服用し、最後にミニリンメルト®を水なしで服用するよう指導してください。

参考資料:
ミニリンメルト®OD錠25µg/50µg 添付文書〔2020年10月改訂〕【7. 用法及び用量に関連する注意】【14.適用上の注意】
〔2021年9月作成〕

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ミニリンメルト®OD錠25µg/50µgの開封後の安定性は?

本剤は、開封後は水分と光に不安定です。そのため、患者さんには乾いた手で使用直前にブリスターシートから取り出すよう指導してください。
なお、製剤自体が通常の錠剤よりやわらかいため、ブリスターシートから取り出す際には、裏面のシートを剥がした後、ゆっくりと指の腹で押し出すようにし、欠けや割れが生じた場合は全量を服用するよう指導してください1)

開封後の影響を検討したミニリンメルト®OD錠の光安定性試験では、120万ルクスで一部の項目が規格外となり、シート穴あけ状況下で、1回目の測定タイミング(1週目)から性状に変化がみられました。また、原薬において、高湿度下でデスモプレシンの分解が確認されています2)、3)
製剤の開封条件下における安定性
試験 保存条件 保存形態 測定項目 保存期間 結果
光安定性試験※1 120万lux・hr
200W・hr/m2
ブリスターシート
開封及び未開封
性状、
純度試験、
崩壊試験、
含量
- 未開封:規格内
開封(曝光):デスモプレシン含量が規格外、性状、崩壊試験は規格内
苛酷試験※2
(高湿度下)
40℃/75%RH ブリスターシート
穴あけ
性状、
純度試験、
含量
18週間 1週から徐々に黄変(規格外)となり、分解生成物総量は8週で、デスモプレシン含量は18週で規格外となった
※1:25µg、50µg、※2:480µg(国内未承認)

参考資料:
1) ミニリンメルト®OD錠25µg/50µg 添付文書〔2020年10月改訂〕【14.1 薬剤交付時の注意】
2) ミニリンメルト®OD錠25µg/50µg インタビューフォーム〔2020年4月改訂〕より抜粋
3)(社内資料:ミニリンメルトOD錠の安定性)
〔2021年9月作成〕

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ミニリンメルト®OD錠25µg/50µgの副作用「低ナトリウム血症(水中毒)」を予防する方法はありますか?

ミニリンメルト®OD錠25µg/50µgの投与による低ナトリウム血症(水中毒)の予防としては、以下の方法が考えられます。
  • 患者及びその家族に対して、水中毒(低ナトリウム血症)が発現する場合があること、ならびに水分摂取管理の重要性について、予め十分に説明し、継続して指導すること。
  • 低ナトリウム血症の患者や、発現リスクの高い患者には投与しないこと(禁忌参照)。
  • 本剤投与開始前に血清ナトリウム値の測定を行い、投与の適否を判断すること。
  • 年齢、体重、血清ナトリウム値、心機能等の状態から低ナトリウム血症を発現しやすいと考えられる場合には、本剤の低用量25µgからの開始も考慮すること。
  • 高齢者では、本剤の低用量25µgからの開始も考慮すること。
  • 添付文書「1. 警告」「2. 禁忌」「7. 用法及び用量に関連する注意」「 8. 重要な基本的注意」の記載内容に注意すること。

以下、添付文書より関連項目を抜粋して記載します。

1. 警告

本剤の抗利尿作用により過剰な水分貯留に伴う低ナトリウム血症を引き起こす可能性があり、また、デスモプレシン酢酸塩水和物を使用した患者で重篤な低ナトリウム血症による痙攣が報告されていることから、患者及びその家族に対して、水中毒(低ナトリウム血症)が発現する場合があること、水分摂取管理の重要性について十分説明・指導すること。

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

  • 2.1 低ナトリウム血症の患者又はその既往歴のある患者
    [低ナトリウム血症が増悪又は発現するおそれがある。]
  • 2.2 習慣性又は心因性多飲症の患者(尿生成量が40mL/kg/24時間を超える)
    [低ナトリウム血症が発現しやすい。]
  • 2.3 心不全又はその既往歴あるいはその疑いがある患者
    [低ナトリウム血症が発現しやすい。また、心不全が増悪又は発現するおそれがある。]
  • 2.4 利尿薬による治療を要する体液貯留又はその既往歴のある患者
    [低ナトリウム血症が発現しやすい。]
  • 2.5 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群の患者
    [低ナトリウム血症が発現しやすい。]
  • 2.6 中等度以上の腎機能障害のある患者(クレアチニンクリアランスが50mL/分未満)
  • 2.7 本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者
  • 2.8 チアジド系利尿剤、チアジド系類似剤、ループ利尿剤を投与中の患者
  • 2.9 副腎皮質ステロイド剤(注射剤、経口剤、吸入剤、注腸剤、坐剤)を投与中の患者

7. 用法及び用量に関連する注意(抜粋)

7.1 年齢、体重、血清ナトリウム値、心機能等の状態から低ナトリウム血症を発現しやすいと考えられる場合には、デスモプレシンとして25μgから投与を開始することを考慮すること。

8. 重要な基本的注意

8.1 本剤投与中に低ナトリウム血症による水中毒症状を来すことがあるので、以下の点に注意すること。

  • 飲水制限を行い、点滴・輸液による水分摂取量も考慮すること。
  • 本剤投与開始前に血清ナトリウム値の測定を行い、投与の適否を判断すること。
  • 本剤投与中は投与開始又は増量から1週以内(3~7日)、1ヵ月後、及びその後は定期的に血清ナトリウム値の測定を行い、血清ナトリウム値が急激な低下を認めた場合や目安として135mEq/L未満を認めた場合には、投与を中止すること。
  • 本剤投与中は定期的に患者の状態を観察し、水中毒を示唆する症状(倦怠感、頭痛、悪心・嘔吐等)が認められた場合には、直ちに投与を中断し、血清ナトリウム値を測定すること。

8.2 低ナトリウム血症による水中毒症状の発現及び重篤化を避けるために患者及びその家族に以下の点について十分説明・指導すること。

  • 本剤の投与初期には頻回の血液検査(血清ナトリウム値測定)が必要であり、医師の指示に従い検査を受けること。
  • 食事を含め、投与の2~3時間前より起床時迄の水分の摂取は最小限とすること。過度に水分を摂取してしまった場合は本剤の投与を行わないこと。
  • 水分や電解質のバランスが崩れ、水分補給が必要となる急性疾患(全身性感染症、発熱、胃腸炎等)を合併している場合は本剤の投与を中断すること。
  • 低ナトリウム血症による水中毒を示唆する症状(倦怠感、頭痛、悪心・嘔吐等)があらわれた場合には直ちに投与を中断し、速やかに医師に連絡すること。
  • 他院や他科を受診する際には、本剤投与中である旨を担当医師に報告すること。

8.3 本剤投与開始前に臨床検査及び問診を実施し、本剤投与により低ナトリウム血症が発現するおそれがある基礎疾患(心不全や体液貯留を伴う疾患等)が認められた場合には、本剤の投与を行わないこと。

11.1 重大な副作用 11.1.1 低ナトリウム血症(0.8%)

低ナトリウム血症による脳浮腫、昏睡、痙攣等の重篤な水中毒症状があらわれることがある。異常が認められた場合には投与を中止して、水分摂取を制限し、必要な場合は対症療法を行うなど、患者の状況に応じて処置すること。低ナトリウム血症が認められた患者では、投与を再開しないこと。

※ 本剤の投与にあたり、RMP資材『ミニリンメルト®OD錠25µg、50µgにおける副作用「低ナトリウム血症」「うっ血性心不全」のマネジメント』をご一読ください。また、患者及びその家族への説明・指導に患者向けRMP資材『ミニリンメルト®OD錠25µg、50µgを服用される患者さんとご家族の方へ』(小冊子及びカード)をご利用ください。

参考資料:
ミニリンメルト®OD錠25µg/50µg 添付文書〔2020年10月改訂〕
【1.警告】【2.禁忌】【7.用法及び用量に関連する注意(抜粋)】【8. 重要な基本的注意】【11.1重大な副作用】
〔2021年9月作成〕

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ミニリンメルト®OD錠25µg/50µgの副作用「うっ血性心不全」を避けるために、患者さんに指導すべきことは?

本剤投与中は、下腿浮腫、急激な体重増加、労作時息切れ、起座呼吸などの初期症状の発現に注意するとともに、定期的に体重測定を行うよう指導してください。
また、「ミニリンメルト®OD錠25µg、50µgカード」を常に携行すること、他の診療科や病院を受診する際には、本剤を服用していることを医師・薬剤師に伝えるよう指導してください。
添付文書の「11.1 重大な副作用」に、うっ血性心不全に関して、以下のように記載していますので、合わせて確認してください。

11.1 重大な副作用 11.1.2 うっ血性心不全(頻度不明)

うっ血性心不全の初期症状(下腿浮腫、急激な体重増加、労作時息切れ、起座呼吸など) の発現に注意し、これらの症状が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。うっ血性心不全が認められた患者では、投与を再開しないこと。

※ 本剤の投与にあたり、RMP資材『ミニリンメルト®OD錠25µg、50µgにおける副作用「低ナトリウム血症」「うっ血性心不全」のマネジメント』をご一読ください。また、患者及びその家族への説明・指導に患者向けRMP資材『ミニリンメルト®OD錠25µg、50µgを服用される患者さんとご家族の方へ』(小冊子及びカード)をご利用ください。

参考資料:
ミニリンメルト®OD錠25µg/50µg 添付文書〔2020年10月改訂〕【11.1. 重大な副作用】
〔2021年9月作成〕

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ミニリンメルト®OD錠25µg/50µgの効能又は効果が「男性における夜間多尿による夜間頻尿」と、女性に適応がない理由は?

女性の夜間頻尿患者を対象として、ミニリンメルト®OD錠25µgの有用性を検討した国内第Ⅲ相試験を実施しましたが、主要評価項目である「投与12週間の平均夜間排尿回数におけるベースラインからの変化量」において、プラセボ群に対する優越性を示すことができなかったため、女性での有効性が確認されませんでした。
現時点で日本人女性における有効性の十分なエビデンスが示されていないため、女性への適応はありません。

注)本剤の承認されている用法及び用量は、「成人男性には、通常、1日1回就寝前にデスモプレシンとして50µgを経口投与する。」です。

参考資料:
ミニリンメルト®OD錠25µg/50µg インタビューフォーム〔2020年4月改訂〕
〔2021年9月作成〕

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