hMGフェリング

hMG注射用フェリング

HMGフェリングは、有効成分としてヒト下垂体性性腺刺激ホルモンhMG(卵胞刺激ホルモンFSH+黄体形成ホルモンLH)を含有するホルモン剤です。FSHとLHの両方の作用を有するため、卵胞発育に必須な卵胞膜の莢膜細胞と顆粒膜細胞の両者を刺激し、十分な受精能及び発生能を有する成熟卵(良好胚)が得られやすくなります1)。また、プロゲステロンの早期上昇は子宮内膜の受容性に支障を及ぼす可能性があります2)が、HMGフェリングはFSHとLHの作用によりプロゲステロンが代謝されやすくなり、プロゲステロン値を低く抑えます3)
HMGフェリングのFSHとLHの作用により、卵細胞の成熟を促し、胚の質を高め、子宮内膜の受容性を高めると考えています。

  1. Smitz J, et al., Hum Reprod.2007;22:676-687.
  2. Fanchin R, et al.,Fertil Steril.1999;71:174-181.
  3. Fleming R,et al.,Reprod Biomed Online 2010;21:446-449.