hMGフェリング

特徴

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hCG由来のLH活性を有します

HMGフェリングは、LH活性としてLHよりもhCGを多く含有しています1)

LHとhCGは同じ受容体に結合し同様の作用を示しますが、hCGの方がLHに比べ受容体への親和性が高く、結合時間が長く、血中半減期が長いため、力価も高く(4-7倍)なります2)3) 。薬剤として投与する場合、半減期の短いLHよりも半減期の長いhCGの方が内因性と同様、長時間受容体を刺激し続けます。

FSH単独とFSHとLH併用との比較では有効性に差がないとの海外報告4)、FSHとhMG(FSH+hCG)との比較ではhMGで有効性が高いとの海外報告5)があり、LHよりもhCGの重要性が示唆されています。また、刺激6日目のLH血中濃度の差は生産率へ影響を及ぼしませんでしたが、hCG血中濃度が高い方が生産率を上げたとの海外報告6)があり、また、hCG血中濃度が高いと良好胚をもつ患者の割合が高いとの海外報告7)があります。

hCG濃度と良好胚の相関(海外データ)7)

hCG濃度と良好胚の相関(海外データ)
【 対 象 】
女性731例をhMG群363例(30.8±3.2歳)とrFSH群368例(30.9±3.3歳)に無作為に割り付けた。
【 方 法 】
多国間多施設オープンラベル評価者盲検無作為化並行群間試験を行い、高純度ヒト下垂体性性腺刺激ホルモン(hMG)と遺伝子組換え卵胞刺激ホルモン(rFSH)投与による卵巣刺激後の血清/卵胞液中の内分泌プロファイルを比較した。
  1. Wolfenson C, et al., Reprod Biomed Online 2005;10:442-454.
  2. Stokman PG, et al., Fertil Steril 1993;60:175-178.
  3. Filicori M, et al., Hum Reprod Update 2002;8:543-557.
  4. Kolibianakis EM, et al., Hum Reprod Update 2007;13:445-452.
  5. Al-Inany HG, et al., Gynecol Endocrinol.2009;25:372-378.
  6. Arce JC, et al., Gynecol Endocrinol.2013;29:46-50.
  7. Smitz J, et al., Hum Reprod.2007;22:676-687.