保険点数を用いたARTの費用対効果分析
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小塙 理人 先生 (小塙医院 理事長)
個別投与量アルゴリズムのCost effectiveness
限られた国家予算内で費用対効果の高い治療を目指すため、各COSにおける保険点数別確率を用いた期待値の比較と増分費用効果比(ICER)を検討した。レコベルの投与量アルゴリズムの費用対効果について検討した。
JP-REK-2300104
※関連製品の電子添文は、こちらをご参照ください。
1) レコベル®皮下注12μg/36μg/72μgペン(PDFファイル560KB)
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ART保険適用の問題点と今後の期待
杉山 力一 先生 (杉山産婦人科 理事長)
保険適用に伴う不妊治療と医療経済
ARTの保険開始後の診療上の変化や患者への対応方法について、運用面での気付きを含めて解説を行った。保険の良かった点として、治療開始年齢や経済負担等が改善された点をあげた。その一方で、保険開始による医師側の負担として、診察時の確認項目数の増加を課題としてあげた。確認項目増加が診療時間を従来の二倍以上に増やしている点を今後検討が必要な点として課題提起した。さらに婚姻関係の確認作業の煩雑さについて事例紹介するとともに、保険診療に関連して医師からよく質問を受けるテーマを解説している。
National databaseから見るARTと周産期合併症
齊藤 和毅 先生 (東京医科歯科大学大学院 茨城県小児周産期地域医療学講座 助教)
ART妊娠の予後を周産期合併症について検討した。ARTレジストリーデータ(National database)で解析した結果などから、どのような患者でホルモン補充周期を選択するべきか、また避けるべきかを周産期合併症ごとのリスク因子で検討し、予後改善に向けた可能性を紹介する。
ゴナドトロピン製剤は全て同じなのか?
安藤 寿夫 先生 (豊橋市民病院 総合生殖医療センター センター長)
ゴナドトロピン製剤は肝臓におけるアシアロ糖タンパク質受容体に取り込まれ代謝されることが分かっているが、受容体取り込みにおいて重要な役割を果たしているのがFSHの糖鎖末端に結合しているシアル酸結合であることが分かっている。レコベル®はヒト細胞由来のリコンビナント製剤であることから、α2,6シアル酸結合を有しており、従来のハムスター卵巣細胞株由来の製剤に比べ半減期が長いことが特徴にあげられる。
調節卵巣刺激法の選択に何を考慮するか?
京野 廣一 先生 (京野アートクリニック高輪 理事長)
我が国の実臨床において従来の卵巣刺激法ではフリーズオールを前提とした刺激法により、総ゴナドトロピン(Gn)投与量が過剰となっている可能性が考えられる。至適採卵数を得るための個々の患者のGn投与量の予測が可能である場合、OHSSリスクの抑制ならびに新鮮胚移植を考慮できるようになり、新鮮胚移植がTime to pregnancyの短縮に寄与し得ると考えられる。