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適正使用情報:プロウペスの副作用

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胎児機能不全

(1)添付文書における注意喚起

11.1 重大な副作用(抜粋)
11.1.2 胎児機能不全(0.8%)
胎児機能不全(胎児心拍障害等)があらわれることがある。また、胎児機能不全に伴い、羊水中胎便、代謝性アシドーシス、アプガースコア低値等があらわれることがある。

(2)発現状況

国内臨床試験1)では、重度の胎児機能不全心拍パターン(以下症例概要参照)、中等度の胎児頻脈(投与後約1時間半で発現)、重度の胎児心拍数異常(投与後約1時間半で発現)各1例(計3/125例)が認められ、プロウペスを途中で除去しました。また、軽度の胎児一過性徐脈異常(投与後約11時間で発現)1例、プロウペス除去後約20分に発現した軽度の代謝性アシドーシス、約2時間に発現した中等度の胎児機能不全心拍パターン各1例が認められました。
途中でプロウペスを除去した3例のうち、重度の胎児機能不全心拍パターンが認められた1例はプロウペス除去後、帝王切開により出産しました。また、胎児頻脈及び胎児心拍数異常が認められた2例は、除去後5分以内に回復し、その後、経腟分娩にて出産しました。
また、海外市販後自発報告(1995年3月30日~2018年9月30日)にて、不適正使用に該当することが明確な症例を除く重篤な胎児機能不全**が生じた症例130例のうち、児の転帰が回復以外の症例は死亡17例(死因不明11例、低酸素症/脳死5例、未処置1例)、後遺症5例(脳性麻痺1例、白質軟化症1例、不明3例)、未回復1例、軽快1例、不明43例と、児の死亡を含む重篤な症例が報告されています。

 *不適正使用:禁忌症例への使用、速やかな除去の未対応、モニタリング未実施、2個以上の使用、12時間超の使用等とした。

**胎児機能不全に関連する副作用:胎児に影響する異常分娩、胎児心拍障害、胎児一過性徐脈異常、胎児徐脈、胎児心拍数異常、胎児心拍数減少、胎児心拍数増加、胎児頻脈、胎児アシドーシス、羊水中胎便、アプガースコア低値、新生児脳症、低酸素性虚血性脳症、新生児不整脈、胎児心拍数基線細変動障害、新生児徐脈、胎児不整脈、胎児機能不全心拍パターン、新生児チアノーゼ、乳児無呼吸、新生児無酸素症、新生児仮死、新生児低酸素症、新生児呼吸抑制、胎児ジストレス症候群、胎児モニタリング異常、代謝性アシドーシス、新生児呼吸窮迫症候群及び新生児呼吸促迫

全試験期間(併合安全性解析対象集団)における胎児機能不全関連の副作用
表:全試験期間(併合安全性解析対象集団)における胎児機能不全関連の副作用

症例概要(重度の胎児機能不全心拍パターン)

症例概要(重度の胎児機能不全心拍パターン)

(3)胎児機能不全を示唆する症状

産婦人科診療ガイドライン 産科編 20202)では、胎児心拍数波形が異常波形(レベル3以上)の場合「胎児機能不全」と診断するとしています。国内臨床試験では、胎児心拍数波形のレベルが3以上を胎児機能不全心拍パターンと定義しました。

(4)胎児機能不全の対策

投与前の注意事項

  • プロウペスは、分娩監視装置を用いて母体及び胎児の状態を連続モニタリングできる設備を有する医療施設において、分娩の管理についての十分な知識・経験及び本剤の安全性についての十分な知識を持つ医師のもとで使用してください。[警告より抜粋]
  • プロウペスは子宮頸管熟化不全の妊婦にのみ使用し、禁忌ではないこと、合併症、既往歴を含め、プロウペスの適応患者であることを確認してください。

    適応患者の選択参照

  • プロウペスの使用に先立ち、患者に本剤を用いた頸管熟化の必要性及び危険性を十分説明し、同意を得てから使用を開始してください。[警告より抜粋]

    患者への説明と同意取得参照

投与中の注意事項

  • 母体及び胎児の状態を十分に監視するため、分娩監視装置を用いた連続モニタリングを実施してください。また、定期的にバイタルサインのモニターを行う必要があります。

発現時の処置

  • 異常が認められた場合にはプロウペスを速やかに除去するなど、適切な処置を行ってください。

1)社内資料;国内第Ⅲ相試験の併合解析(261試験及び262試験)[承認時評価資料]

2)日本産科婦人科学会, 日本産婦人科医会編:産婦人科診療ガイドライン 産科編 2020. 2020; 228-232. [FP09149]