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製品概要

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薬物動態

1. 血中濃度1)

日本人健康成人女性10例に本剤1個を12時間腟内に留置したとき、血漿中ジノプロストン濃度は、定量下限(1pg/mL) 付近であり、内因性レベルからの上昇はほとんどみられなかった。

12時間留置時の血漿中ジノプロストン濃度推移(PP)
図:12時間留置時の血漿中ジノプロストン濃度推移(PP)
12時間留置時の薬物動態パラメータ(PP)
表:12時間留置時の薬物動態パラメータ(PP)

投与前観察期間の平均血漿中ジノプロストン濃度は0.6~1.7pg/mLであり、投与前12及び24時間では定量下限(1pg/mL)を上回っていた。プロウペス10mgを投与後、血漿中ジノプロストン濃度は増加し、投与後12時間までは0.8~2.5pg/mLの範囲であった。プロウペス除去後20分間では、0.9~2.4pg/mLであり、除去後12時間で血漿中ジノプロストン濃度は適用時の濃度に回復した。

平均血漿中ジノプロストン濃度の経時的推移(PP)
表:平均血漿中ジノプロストン濃度の経時的推移(PP)

2. 吸収2)

日本人妊婦を対象とした2つの臨床薬理試験の結果より、本剤からのジノプロストンの放出速度は0.294mg/hと推定された。

3. 分布

3H標識ジノプロストン単回経腟投与時の組織中放射能濃度(ラット)3)

妊娠ラットに3Hで標識したジノプロストンを含有する製剤を12時間腟内投与したとき、胎盤や胎児を含む多くの組織にはわずかな放射能しか認められず、投与部位(腟及び子宮頸管)に高濃度の放射能が認められた。

参考:妊娠ラットにおける3H標識ジノプロストンの12時間腟内単回投与時の組織中放射能濃度
表:参考:妊娠ラットにおける3H標識ジノプロストンの12時間腟内単回投与時の組織中放射能濃度

4. 代謝(in vitro4)

ジノプロストンは、ヒトにおいて脱水素酵素(prostaglandin 15-OHdehydrogenase)により15位のケト化を受けた後、13位が還元され、PGEmとなる。その後PGEmがβ酸化やω酸化を受け、ジカルボン酸に代謝される。

5. 排泄

(1)妊娠ラットにおける3H標識ジノプロストン単回経腟投与時の糞尿排泄(ラット)3)

妊娠ラットに3Hで標識したジノプロストンを含有する製剤を12時間腟内投与したとき、投与後24時間までの尿中及び糞中に投与量の46.1%及び35.6%の放射能がそれぞれ排泄された。

(2)雌イヌにおける3H標識ジノプロストン単回経腟投与時の糞尿排泄(イヌ)5)

雌イヌに3Hで標識したジノプロストンを含有する製剤を8時間腟内投与したとき、投与後7日間までの尿中及び糞中に投与量の65.4%及び13.7%の放射能がそれぞれ排泄された。

1)社内資料:健康成人女性における薬物動態、安全性及び忍容性(228試験)[承認時評価資料]

2)社内資料:臨床薬理試験2試験によるジノプロストンの放出速度

3)社内資料:妊娠ラットにおける3H-PGE2 腟内投与後の血中濃度、組織分布、排泄及びタンパク結合

4)山本尚三:ホルモンと臨床, ‘80 夏季増刊号. 1980: 28; 186-191. [FP08494]

5)社内資料:雌イヌにおける3H-PGE2 腟内投与後の体内動態