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製品概要

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はじめに

自然分娩開始前に子宮頸管熟化や子宮収縮を促し速やかに経腟分娩に至ることを目的に「分娩誘発」が行われます。一般的に分娩誘発は、自然分娩や帝王切開を行う場合に比べて、分娩誘発を行うことで母体や胎児の健康と安全が向上すると予測される妊婦に用いられます。分娩誘発には子宮頸管熟化作用や子宮収縮作用をもつ薬剤が使用されますが、子宮頸管が熟化していない場合には原則として子宮収縮薬は用いず、まず子宮頸管の熟化を行う必要があるため、子宮頸管の熟化が分娩誘発の成功に不可欠といえます。そのため、海外ガイドライン1、2)では、プロスタグランジン(PG)の経腟投与が子宮頸管熟化促進の標準的な方法となっています。

一方、国内ではPG経腟剤は無く、子宮頸管熟化促進には器械的な子宮頸管熟化処置、又は、プラステロン硫酸エステルナトリウム静脈注射用製剤(以降、プラステロン)が用いられています。器械的な子宮頸管熟化処置は挿入に痛みを伴うこと3)、臍帯脱出や感染症のリスクがあること4)、設置技術が必要なこと5)、静脈注射用製剤は投与期間が長く投与回数も多いことから、海外で標準的な子宮頸管熟化促進の方法であるPGE2(ジノプロストン)経腟製剤の開発が求められ、2020年1月にプロウペス®腟用剤10mg(ジノプロストン腟内留置用製剤:以降、プロウペス)が承認されました。

プロウペスは標的部位である子宮頸部に貼りつくように挿入(留置)し持続的に有効成分であるジノプロストンを放出することで、子宮頸管を中心に効果を発揮します。また、副作用等が生じた場合には容易かつ迅速に腟から取り出すことが可能であり、経口剤や注射剤と比較し体内に有効成分が残存しつづけることはありません。しかしながら、過強陣痛(強い子宮収縮作用)が発現し緊急帝王切開に至る症例も認められたことから、プロウペス投与においては適切な管理が重要となります。

 

1)ACOG Committee on Practice Bulletins: Obstet Gynecol. 2009: 114(2 Pt 1); 386-397.[FP07934]

2)National Institute for Health and Clinical Excellence: Induction of labour, RCOG Press, 2008.[FP07317]

3)谷口公介他:産科実践ガイド 改訂第2版. 2014; 165-170.[FP05746]

4)伊東宏晃:日産婦誌. 2007: 59(9); N405-N409.[FP08049]

5)Edwards RK. et al.: J Perinatol. 2015: 35(12); 996-999.[FP06665]

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